パイオニア社製3ヘッドデュアルキャプスタンカセットデッキ、T-818の修理依頼をいただきました。
モーター音が高回転している音が聞こえます。
イジェクトボタンを押すと、モーター音が鳴りますが動作しません。
カバーを開けます。
メカ内部のプーリーを指で回してトレイを開き、テープを取り出してリッドを取り外します。
メカはフロントパネルに固定されていますので、化粧パネルや支障となる部品を取り外してビスを緩めます。
シールドを取り外し、ヘッドのコネクタを引き抜きます。
背面のケーブル群が邪魔になりますが、なんとかメカを取り出すことができました。
トレイをロックするプレートを取り外します。このメカは「T」で始まる型番のデッキ共通ですが、このプレートは、私が知る限りT-818にのみ装備されているようです。
モータープレートを取り外します。
ベルトが加水分解で一旦溶け、その後乾燥し始めた途中という感じです。アルコールで除去清掃します。
新しいベルトを掛けます。
コントロールモーターユニットを分解します。ベルトが先ほどと同様の状態です。
オレンジクリーナーで清掃し、新しいベルトを掛けて組み付けます。
カセットを押さえる部品でしょうか?経年劣化で折れて内部に転がっていました。
本来はここに取り付けられているべきものです。部品は入手できませんし、補修も不可能な状況ですので、後ほどこれが無い状態で不具合が起こるか確認します。
化粧パネルを取り外します。
支障となるパーツを分解し、アイドラーにアクセスします。
ゴムリングを交換します。
本体に戻して動作確認を行います。しかし、時折メーターが振り切って無音になります。
電源基板に触れると症状が変化します。基板を固定しているビスが緩んでいましたので、増し締めを行ったところ不具合は解消されました。アース不良だったようです。
懸念していたカセットの収まりですが、ガタつきは発生しませんので問題ありません。
315Hzの信号が記録されたテープを再生し、速度を調整します。
ヘッドアジマスの調整を行います。
録再バランス調整を行います。
録音状況を確認し、修理完了です。































