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K-1x

YAMAHA K-1x 修理ミスの修理

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少し前に当店をご利用になったかからの新たなご依頼です。

ヤマハ社製3ヘッドデュアルキャプスタンカセットデッキ、K-1xです。最近大手サイトから購入されたということですが、いくつか不具合を抱えているようです。

走行不良ということでしたので、ヘッド周りの部分をカットしたカセットを走行させて、目視でテープの走行状態を確認します。すると、事前にはお聞きしていましたが、左側のピンチローラーがキャプスタンに接触していませんでした。ピンチローラーが摩耗するということは聞いたことがありませんので、不思議な現象です。

もう一点の不具合は、巻き戻し中に停止ボタンを押すと、右側のリールがピタッと止まらないためテープがたるむということです。ブレーキ不良です。

カバーを開けてメカを取り出します。

ケーブルで見えにくいですが、ヘッドを持ち上げるなどを担うコントロールモーターユニットの取り付け不良が見つかりました。そのため、カムが所定の位置までヘッドを持ち上げることができず、ヘッドと一緒に持ち上がるピンチローラーがキャプスタンに接することができなかったようです。明らかな修理ミスですが、あまり慣れていない方が扱ったためと考えられます。

左右リールを取り外します。

これは向かって左側ですが、写真中央部のシャフト上部にブレーキ用の透明のゴムが見えます。

こちらは右側ですが、ゴムが脱落しています。これも自然にではなく人為的なものと考えられます。おそらくリールを脱着する際に引っ掛けてしまったと考えられます。リールを取り付ける際にはちょっとしたコツが要りますので、このメカに慣れていないとこういったミスを犯します。

シリコンチューブをカットしたもので代用します。

バックテンションベルトを交換します。

スリップ気味のアイドラーゴムも交換します。

メカを本体に戻して動作確認を行いましたが、席を外している間に音が出なくなっていました。カセットを取り出すと、写真のようにテープが引き出されていました。

再度テープ走行状態を目視て確認すると、再生を開始後にキャプスタン間のテープが次第にたるんでいくことがわかりました。左側のキャプスタンが摩耗しているようです。この機種では過去にも何度か同様の経験をしています。

部品は入手できませんので、メカを降ろして企業秘密の処置を行います。

今度は大丈夫です。

聴感でわかるほど速度が速くなっていました。調整を行いましたが、2%ほどの狂いでした。

ヘッドアジマスの調整を行います。

録再バランス調整を行います。

テープポジションの異なる数種類のテープで録再状況を確認し、修理完了です。

 

 

-K-1x
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