今年の10月に当店で走行不良(回転センサー用ランプ交換)を修理したV-900Xですが、再入院となりました。
前回とは異なり、今回は操作ボタンにまったく反応がありません。それ以外の不具合としては「薄手のテープでのスリップ」「電源を切るとトレイが開く」「OUTPUT-VOLのガリ」といった症状を抱えているということです。修理を進めていくと、スリップとトレイの不具合も同じ原因であることがわかりました。
カバーを開けます。
このプーリーを回すとヘッドが持ち上がるはずですが、固くて回りません。何かが引っ掛かっているような感じです。
フロントパネルを取り外してメカを前方から引き抜きます。
メカ背面です。
コントロールモーターユニットを分解します。黒色の円形パーツは、ヘッドを持ち上げるカムギヤです。
この写真は先ほどのカムギヤと組み合わさる箇所です。ここにカムギヤの回転を検知するVOLが取り付けられているのですが、なぜかVOLのシャフトが固着して回りません。そこで、接点復活剤を処置し、マイナスドライバーで回すことにより固着が解消されました。
ガリが発生していたというVOLにも接点復活剤を処置します。
元通り組み付けます。無事復活しましたが、今回のように普段使用している機器のVOLが固着するということは極めて稀です。また、なぜ突然固着したのか不思議です。しかし、後から考えてみると、カムギヤの動きが重くなっていたため、トレイが勝手に開いたり、テープスリップという動作不良が今回の故障の前兆として起きていたようです。
315Hzの信号が記録されたテープを再生し、速度を調整します。
ヘッドアジマスの調整を行います。
オートキャリブレーション後の録再バランスを調整します。
テープポジションの異なる数種類のテープで録再状況を確認し、修理完了です。















