以前当店をご利用になった方から、新たなご依頼をいただきました。
TEAC製3ヘッドシングルキャプスタンカセットデッキ、C-3です。最近入手されたそうです。今回は、調整等を行います。
この機種には、バイアスとレベル調整を基板上の半固定抵抗で調整する「PRE-SET」と、フロントパネルで調整する「ADJUST」の切り替えがあります。「ADJUST」は、テープの種類によって使用者が自由に調整するためのものですので、今回は、「PRE-SET」での調整を行います。
ただし、TDK-AEなど、一部のテープでは、バランス等の録音状況が非常に悪いということです。特定のテープで不具合が発生する理由として、カセット内蔵のパッドとの相性が原因と考えられます。シングルキャプスタン機は、デュアルキャプスタン機に比べ、テープとヘッドのタッチが弱いため、影響を受けやすい傾向にあります。
これはTDKのAEです。400Hzと10000Hzの信号を録音再生モニターすると、高域がほぼアウトです。ただし、テープの終盤になると徐々に高域がアップします。とうことは、テープテンションを強くすることにより改善が期待できます。
カバーを外してフロントパネルを取り外します。
左側のリールにバックテンション用の紐が掛かっています。レバーを少し動かして強めに調整します。
高域が大幅に改善されました。
315Hzの信号が記録されたテープを再生し、速度を調整します。
ヘッドアジマスの調整を行います。
再生レベル調整します。メタルポジションでバランスが狂いますが、この機種で、なぜかメタルポジションの再生レベル調整はできません。
400Hzと10000Hzの信号を入力し、再生モニターします。
基板上の半固定抵抗を回してレベルが同じになるよう調整します。この機種は、テープポジション別に行うことができます。
録音状況を確認します。
以上、メンテナンス完了です。




















