少し前に当店をご利用になった方から、新たなご依頼をいただきました。
ナカミチの670ZXです。今回の修理は盛り沢山です。
テープ走行は正常ですが、左CHのメーターが固着しています。少し前に修理した660ZXも同じ状況でしたが、部品交換はできません。
CDPを接続してSOURCEに切り替えると、左CHのメーターが少し動きましたが、元には戻ることができません。
それ以外の不具合としては、録音ヘッドのオートアジマスの動作不良ということです。
カバーを開けて動作状況を目視確認すると、オートアジマス用のモーターは動きますが、誤作動しています。
これがオートアジマスの基板です。今回は、回路の修理は行わず、オートアジマスの動作を停止(録音ヘッドを固定)するということになりましたので、
ユニットをセンター位置に固定し、
ユニットのモーターのコネクタを引き抜きます。これでオートアジマスは動作しませんので、後ほどアジマス調整を行います。
作業途中で右CHのメーターランプが消えていました。ランプの寿命のようです。部品を発注します。12Vです。
3日ほど要しましたが、ランプが到着しましたので作業を再開します。フロントパネルを取り外します。
スイッチやVOLに接触不良が見られますので、接点復活剤を処置します。
メーターのカバーを外します。
ランプを撤去しました。
試しに左CHのメーターのコイルを固定している小さなビスを少し緩めてみました。すると、固着が解消されました。
ランプを左右とも交換します。いい感じです。
メカを降ろします。
背面のモータープレートを取り外します。
分解を進めます。
リールを脱着してグリスアップします。
アイドラーゴムを交換します。
内部接点を清掃します。
新しいベルトを掛けて組み立てます。
モードベルトも交換します。
カウンターベルトを交換します。
本体に戻して動作確認を行います。
315Hzの信号が記録されたテープを再生し、速度を調整します。
再生ヘッドのアジマス調整を行います。
ここでトラブル発生です。録音が不調です。右CHが振り切れてしまい、調整では対応できません。試しにCDを録音してみると、音質もかなりのハイ上がりになっています。
録音回路を点検すると、フィルムコンデンサー(オレンジキャップ)がショートモードで故障していました。
全交換を行いました。
不具合は解消され、意外でしたがオートアジマスも復活しました。ところが、最後の最後でさらに新たな問題が発覚しました。
再生開始後、10分ほど経過したあたりから、音が歪みだし、次第に音量が小さくなっていきます。一旦再生を停止して再開すると正常に戻りますが、時間が経つとまた歪み出します。
丸一日かけて各部点検を行いましたが、不具合個所の特定には至りませんでしたので、今回は、対処療法になりますが、ミュートラインを切断し対応することとしました。
最後に録再バランスを調整し、修理完了です。



















































