昨年当店で修理したTEACのV-9000ですが、動作不良になったとご連絡をいただきました。
早速お送りいただいて動作確認を行うと、再生不可状態です。
ヘッドを持ち上げるコントロールモーターユニットのベルトを取り外しました。少し柔らかいかな?と感じました思いましたが、なぜなら、
無数の亀裂が入っていたからです。これでは正常に動作しないはずです。この状況は、過去に何度か経験済みです。このベルトは、一般的なCRゴム製ですが、同じ材質のベルトであっても、使用環境によって、短期間で著しく劣化が進行することがあります。
ゴムがひび割れる一般的な原因は、酸素やオゾン、紫外線への暴露ということですが、なぜ機器内部のベルトがこのように劣化が進行するのかは、未だに判明していません。ただし、ピンチローラーやキャプスタンベルトなど、ほかのゴムパーツには特に問題はありませんでしたので、ゴムの材質と使用環境のミスマッチだったのでしょうか?
今回は、より高級なフッ素ゴム製なども検討しましたが、思い切ってバンコード(ポリウレタン製)を用いて作成することにしました。ただし、強度が非常に高いため、機器に過度な負担が掛からないよう、サイズには十分な注意が必要です(作成したのは、径54mmです)。
以上、修理完了です。






