TEAC製オートリバースカセットデッキ、R-606Xの修理依頼をいただきました。
最近になって入手された機器ということです。
再生を開始しましたが、巻取り側のリールが回転しないためにすぐに停止しリバース動作してしまいます。ただし、少しだけ回転するときもあります。早送り巻き戻しは動作します。
再生停止した時のテープの状態です。リールモーターの故障が疑われます。
カバーを開けてメカを取り出します。
アイドラーを取り外します。
リールモーターユニットを取り出します。
AKAIのGX-93などと同じタイプのRF-510Tというモーターですが、新品入手はできませんし、代替モーターも私の知る限りありませんので、OHを試みます。
分解します。
整流子とブラシが黒く汚れています。
整流子は研磨剤を用いてリューターで研磨しますが、問題はブラシです。汚れだけではなく、摩耗もしていますので、研磨が困難であるうえに非常に繊細なパーツのため、研磨を失敗すると元には戻せません。
そこで用意するのは、このモーターです。これは、現在も入手可能な、形状が全く同一の規格の異なるモーターです。型番がなぜか同じであるため、以前、勘違いして大量に購入した在庫品になります。ただし、そのままでは電圧や回転数が異なるため使用できませんので、部品のみ流用します。
ブラシが取り付けられているこのパーツを交換します。
組み立てて慣らし運転を行います。
ヘッドやピンチローラーを清掃します。
スイッチ接点を磨きます。
キャプスタンベルトを交換します。
本体に戻して動作確認を行います。
315Hzの信号が記録されたテープを再生し、速度を調整します。
ヘッドアジマス(往復方向)と録再バランス調整を行います。
録音状況を確認し、修理完了です。






























