SONY製3ヘッドデュアルキャプスタンカセットデッキ、TC-KA5ESの修理依頼をいただきました。
20年ほど前にメーカーサービスで修理して以来の故障のようです。
再生不可、早送り巻き戻し可という、典型的な故障です。今回はリフレッシュメニューにより整備を行います。
カバーを開けてメカを取り出します。
分解を進めます。
ピンチローラーを交換します。
キャプスタンモーターを取り外します。
ベルトが脱線しています。加水分解が進行し伸びたことが原因です。この機種の時代には2種類の材質のベルトが存在し、これは低品質のものです。
モーターユニットを分解し、基板面の電解コンデンサーを交換します。
新しいベルトを掛けて組み立てます。
フロント部のモーターユニットを取り外します。
ここのベルトも加水分解により伸びています。新しいベルトを仮掛けします。
ロータリーエンコーダーを分解します。
接点を清掃し、スライド接点専用グリスを処置します。
オートセレクタ用スイッチ接点を磨きます。
本体に戻して動作確認を行います。
ミラーカセットを用いてテープの走行状態を目視点検します。
315Hzの信号が記録されたテープを再生し、速度が適正であることを確認します。
ヘッドアジマスの調整を行います。
キャリブレーション後に録再バランス調整を行います。
録音テストを行います。
最後の動作テストで不具合が見つかりました。停止ボタンを押すと巻き戻しになったり、再生ボタンを押すと一時停止状態になったりします。スイッチの接触不良が原因です。
スイッチ基板を取り出してスイッチ12ケを交換します。
以上、修理完了です。


































