1年前に当店でDATデッキを修理された方から、今回はカセットデッキの修理依頼をいただきました。
SONYのフラッグシップモデル、TC-KA7ESです。昨年入手された機器ということです。
動作しますが、クロムテープをセットしてもノーマルポジションの表示になってしまいます。
検出スイッチを指で触れると違和感があります。
今回は、当店のリフレッシュメニューにより整備を行います。最初にカバーを開けてメカを降ろします。
指先の検出スイッチのカバーが捻じれています。自然とこうなることは考えにくいので、以前の整備ミスでしょうか?
カセットホルダーを取り外す時にもいつもと異なる違和感がありました。スプリングの掛け方に問題があるようです。この状態ではかなり無理な力が掛かります。たまたま手元にあった同型機を参考に、
正規な状態に戻しました。普通は、ここを分解することはありませんので、DIY整備ということがわかりました。いつもよりも注意して整備を進めなければなりません。
案の定、小さなコネクタの取り付け部に半田クラックが見られましたので再半田します。無理に引き抜くとこうなります。
カセットホルダーと化粧パネルを取り外します。
調整式になっている左側のピンチローラーアームの位置を点検します。製造時は21.1.~21.3mmですが、20.87mmになっていますので、クロストークが起きそうなほど調整不良になっています。
ピンチローラーアームとアイドラーを取り外し、劣化しているゴムローラーを交換します。
キャプスタンモーターユニットを取り外します。
ユニットを分解します。
基板面の電解コンデンサーを交換します。
新しいベルトを掛けて組み立てます。
モーターユニットを取り外します。
ベルトの掛かるプーリーを清掃し、新しいベルトを仮掛けします。
ロータリーエンコーダーを分解します。
汚れた接点を研磨清掃し、スライド接点専用グリスを処置します。
オートセレクタ用スイッチ接点を磨きます。
本体に戻して動作確認を行います。テープポジション表示も正常です。
ミラーカセットを用いてテープパスを点検調整します。
315Hzの信号が記録されたテープを再生し、速度が許容範囲内にあることを確認します。
ピンチローラーアームの位置調整を行いましたので、大幅なアジマス調整が必要です。
キャリブレーション後に録再バランス調整を行います。
録再テストを行います。
背面端子が社外品のものに交換されているため、プラグの差し込みがやや緩い状況ですので、接触不良に注意です。
以上、修理完了です。















































