Audiolife - Enjoy your audio life!!

オーディオライフ:カセットデッキ、DATの販売・修理を行っています。故障でお困りの方はご連絡ください。

TC-K333ESG

SONY TC-K333ESG 誤作動の原因

投稿日:2018年3月2日 更新日:

本日はSONY製カセットデッキ、TC-K333ESGの修理を行いました。

動作不良の原因はいつもどおりのモードベルトでしたが、定番のキャプスタンモーターの基板実装型電解コンデンサー交換、ロータリーエンコーダー清掃、ピンチローラーのメンテナンスなどひととおりの整備を終え、動作チェックを行いました。

電源をONにして再生ボタンを押したところ、PAUSEも同時に点灯しました。最初は気づかなかったのですが、今度は停止ボタンを押すと巻き戻しが始まりました。

SONYのこのあたりのデッキの誤作動の原因は、「リモコン受光部のケミコン劣化」「ロータリーエンコーダーの接触不良」それと「操作スイッチの接触不良」です。

リモコン受光部の不具合の場合は、ほぼ操作不能になりますし、ロータリーエンコーダーは清掃したばかりです。それに、押したボタンと違う動作をするときは、ほぼスイッチの接触不良が原因です。

試しにリモコンを使用すると誤作動しませんでしたので原因は確定です。

フロントパネルを取り外し、操作基板上のタクトスイッチの抵抗値を測定すると、200~300Ωの値を示しました。これでは誤作動するはずです。

タクトスイッチには高さが異なるものが数種類あるので注意が必要です。SONYのデッキには、6*6*5mmのタイプが使用されています。

15分程度で作業を終え、不具合は無事解消されました。この不具合は、DTC-55ESでも多く見られますので、同様の誤作動が起きたときは迷わず当店にご相談下さい。

-TC-K333ESG
-, ,

執筆者:

関連記事

SONY TC-K333ESG アイドラー動作不良

SONYのTC-KシリーズのカセットデッキでESG以降の機種は、ヘッドとピンチローラーの上下を行うアシストモーターのベルトの伸びで動作不良を起こします。 今回のTC-K333ESGは、テープを挿入し再 …

SONY TC-K333ESL

このブログ初登場のTC-K333ESLです。といっても今回は修理記事ではありません。 ESG以降のSONY製カセットデッキは、ESL、ESAとモデルチェンジが頻繁に行われましたが、内容としてはマイナー …

SONY TC-K333ESG

SONYのTC-K333ESGの修理依頼をいただきました。 1年半前までは正常に動作していたということです。 トレイ開閉はできますが、ヘッドとピンチローラーが上がらず再生できません。 ESGモデルは、 …

TC-K555ESG カウンター不表示

今日は最近ジャンク機として入手したTC-K555ESGの修理を行いました。ところが、メカの修理を終えて動作確認しているときに他の不具合を発見しました。 カウンターが点灯していません。以前も一度、同じ経 …

TC-K333ESG オーディオ用コンデンサー交換

今日はSONY製カセットデッキ、TC-K333(555)ESGの既知のウイークポイントである不良コンデンサーの交換を行いました。 このデッキのオーディオ回路に使用されているELNA製の電解コンデンサー …

検索

2018年3月
« 2月   4月 »
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031  

住所
066-0038
北海道千歳市信濃3丁目11-1-1
Audiolife 代表:小西隆幸
050-3717-0768(留守電専用です。トラブル防止のため、当店へのご連絡は記録が残るEメールをご利用ください)
E-mail:audiolife2017@gmail.com

営業時間
月〜金: 9:00 AM – 5:00 PM
土: 9:00 AM – 12:00 PM