Audiolife - Enjoy your audio life!!

オーディオライフ:カセットデッキ、DATの販売・修理を行っています。故障でお困りの方はご連絡ください。

TC-KA5ES

SONY TC-KA5ES

投稿日:

SONY製3ヘッドデュアルキャプスタンカセットデッキ、TC-KA5ESの修理依頼をいただきました。

3年ほど前からテープを痛めるようになったということです。

左側のピンチローラー回転が偏心しているとのことですので、動作確認は行いません。

メカを降ろします。

分解を進めます。

劣化したピンチローラーを交換します。左側は、充填剤が抜けていてコアが簡単に外れてしまいました。

キャプスタンモーターユニットを切り離します。

モーターユニットを分解します。

基板上の電解コンデンサーを交換します。

新しいベルトを掛けて組み立てます。

メカフロント部のモーターユニットを取り外します。

ブリード現象により油分が浸み出して表面が光っています。

ベルトの掛かるプーリーを脱脂して、新しいベルトを仮掛けします。

ロータリーエンコーダーを分解します。

汚れた接点を研磨清掃し、スライド接点専用グリスを処置します。

オートセレクタ用のスイッチ接点を磨きます。

モーターユニットを組み付けて、仮掛けしてあったベルトをモータープーリーに掛け直します。

メカを元に戻して動作確認を行います。

ミラーカセットを用いてテープの走行状態を目視点検します。

315Hzの信号が記録されたテープを再生し、速度が許容範囲内に収まっていることを確認します。

ヘッドアジマスの調整を行います。

バイアスキャリブレーション後に録再バランス調整を行います。

テープポジションの異なる数種類のテープで録再状況を確認し、修理完了です。

 

-TC-KA5ES
-,

執筆者:

関連記事

TC-Kシリーズ、ESG以降に多発する不具合

SONYのESシリーズのカセットデッキは、1989年に発売されたESGモデルから、最終モデルのKAモデルまで、心臓部のメカはほぼ同一です。もちろん、細部は都度見直しされていますが、基本的な設計は変わっ …

SONY TC-KA5ES

SONYの3ヘッドデュアルキャプスタンカセットデッキ、TC-KA5ESの修理依頼をいただきました。 最近になって中古購入されたということです。 REC-VOLのツマミが欠損しています。また、シャフトが …

SONY TC-KA5ES

SONYのTC-KA5ESの修理依頼をいただきました。 十数年ぶりに使用しようとしたところ、不動状態いなっていたということです。 電源をONにすると、内部で十秒程度モーター音が鳴り響き、その後はまった …

SONY TC-KA5ES

先日当店でDATデッキを修理されたお客様から、今回、カセットデッキ2台の修理依頼をいただきました。1台目はタイトルのとおりで、2台目はTC-K333ESLです。 北海道の外気温は氷点下ですので、到着後 …

SONY TC-KA5ES テープ損傷

先日TC-KA7ESを当店で修理されたお客様から、もう一台、今回はTC-KA5ESのご依頼をいただきました。 テープを再生すると「メリメリ」と音がしてテープにキズが付くということです。オーナー様が確認 …

検索

2024年1月
« 12月   2月 »
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

住所
066-0038
北海道千歳市信濃3丁目11-1-1
Audiolife 代表:小西隆幸
050-3717-0768(留守電専用です。トラブル防止のため、当店へのご連絡は記録が残るEメールをご利用ください)
E-mail:audiolife2017@gmail.com

営業時間
月〜金: 9:00 AM – 5:00 PM
土: 9:00 AM – 12:00 PM