TEAC製オートリバースカセットデッキ、R-606Xの修理依頼をいただきました。
以前当店で同型機を修理していますが、そのときと同様、使用開始直後のみ不具合が発生するということです。
テープをセットして再生ボタンを押すと早送り状態になって、電源を一旦入れ直すまで操作不能に陥ります。
ただし、2回目のトライでは正常に動作しました。
カバーを開けてメカを降ろします。
見る限り、過去に一度はピンチローラー交換されているようですが、状態は良くありません。
アームごと脱着してゴムローラーを交換します。シャフト径が2.5mmという珍しいサイズですが、以前、2.0mmのものを大量に購入したときに、間違えて混じっていた2.5mmのものが数個在庫していましたので交換を行います。
モータープレートを取り外します。
フライホイールとゴムベルトを取り外します。
ベルトに伸びはありませんが、表面が劣化してすべすべしています。そのためスリップが起きて不具合が発生していたようです。
カムギヤにシリコングリスを処置します。
新しいベルトを掛けて組み立てます。径80mmです。
オートセレクタ用のスイッチ接点を磨きます。
左右リール斜め下の検出スイッチ接点を磨きます。ここの接触不良が不具合発生の原因のひとつと考えられます。
本体に組み込んで動作確認を行います。
315Hzの信号が記録されたテープを再生し、速度の調整を行います。
メーターの調整を行います。
PB出力バランス調整を行います。
ヘッドアジマスの調整を行います。フォワードと、
リバースの両方向で行います。
録再バランス調整を行います。
テープポジションの異なる数種類のテープで録再状況を耳で確認し、修理完了です。































