SONYのセットコンポ用カセットデッキ、TC-VF1の修理依頼をいただきました。
カセットデッキ単体では音出しができないため、コントロールアンプと一緒にお送りいただきました。
この機種を取り扱うのは4年半ぶりですが、オーナー様はその時と同じ方です。予備機として最近中古購入されたということですが、テープを痛めることがあるということで今回の修理に至りました。私もかなり久しぶりに扱うということで、自分のブログ記事を見ながらの整備となります。
動作確認を行います。当店の環境では不具合は発生しませんでしたが、ピンチローラーの劣化により、相性の悪いテープで症状が起こると考えられます。
カバーを開けます。やはりピンチローラーが劣化しています。
メカを固定している4本のビスを緩め、RECVOLのツマミとナットを取り外します。そして、フロントパネルを前方に引き出すとメカを取り出すことができます。
スライド式のトレイを前方から引き抜いて、
両サイドのパネルを取り外します。複雑な位相合わせが必要ないため分解組立は安心です。
ここからはいつものTC-Kシリーズと変わりません。まずはピンチローラーを交換します。
アイドラーを取り外します。
背面のプレートやフライホイールを取り外します。
さらに分解を進めます。
このゴムベルトが最大の弱点ですが、過去に一度は交換されているようです。
プーリーを脱脂して新しいベルトを仮掛けします。
メカの動作を検知・コントロールを行うロータリーエンコーダーを分解します。
SONYのリバース機では、ここの汚れで誤作動を起こしやすいため、接点を研磨清掃し、スライド接点専用グリスを塗布します。
オートセレクタ用スイッチ接点を磨きます。
メカを本体に戻して動作確認を行います。RECVOLの上部の赤色のインジケーターがレベルメーターです。
315Hzの信号が記録されたテープを再生し、速度の調整を行います。オートリバース機では往復で速度も周波数特性も異なることがほとんどですので、原則としてフォワード方向を基準に調整を行います。
リバースではやや速度が異なります。
ヘッドアジマスの調整を行います。これはフォワード、
リバースの両方向で調整します。
録再バランス調整を行います。
テープポジションの異なる数種類のテープで録再状況を確認します。ややハイ下がりでしたので、バイアス調整を行います。
長尺テープ数種類で走行テストを重ね、修理完了です。







































