今日はSONY製カセットデッキ、TC-K333(555)ESGの既知のウイークポイントである不良コンデンサーの交換を行いました。
このデッキのオーディオ回路に使用されているELNA製の電解コンデンサーは液漏れすることで有名です。
この紫メタリックボディのオーディオ用電解コンデンサーがどこにどれだけ使用されているかというと、
ヘッドホン基板 「100μF/16V 2ケ」
再生基板 「100μF/25V 2ケ」「22μF/63V 4ケ」「1μF/50V 4ケ」
録音基板 「22μF/63V 6ケ」「1μF/50V 4ケ」(ロットにより「10μF/63V 2ケ」もあり)
以上合計で22ケ(ロットにより24ケ)です。
そのうち、液漏れが顕著なのは、100μFです。
足が腐食しています。おそらく音質に相当の悪影響を及ぼしているものと思われます。
22ケすべてニチコンのオーディオ用電解コンデンサーFGに交換しました。
それにしても333(555)ESGはオーディオ基板回りが配線だらけで整備性が悪いんですよね・・・
基板を外したり配線を外したりで計22個のコンデンサー交換に2時間以上かかりました。
333(555)ESGをお持ちの方は当店にご相談ください。