DATデッキをお使いになっていて、ときどきこんな症状が起こることはありませんか?
1 テープをセットしたがテープがローディングされない
2 カセットハウジングランプが点灯しない・勝手に点灯消灯する
3 テープ走行が勝手に停止する
4 録音できない(RECランプが点灯しない)
5 倍速再生になる
常時発生する場合は別として、デッキ修理のセオリーでは「常時発生しない不具合は、接触不良が原因」と言い切っても言い過ぎではありません。
では、どこに接触不良が起きているかというと、
これはDTC-500のテープがセットされるリール周りの写真(カバーを開けて撮影しています)ですが、
写真の中央に写っている白い四角のパーツはテープ検出スイッチで、ここに接触不良が起きています。なお、このスイッチはデッキの発売時期によってスイッチの形状や数が異なりますのでご注意ください。
これはテープを裏返したところですが、
この角の部分に設けられた丸い穴をスイッチで検出して、各動作のONOFFを判断しています。白い丸は誤消去防止ですが、それ以外は、テープがセットされたことの検知、カセットハウジングの点灯、テープ速度などの関係です。
ローディングの不具合への対処として、過去に本ブログに以下記事を掲載していますのでご覧ください。
この写真のように割りばしなどでスイッチの突起部を「つんつん」と数十回つつくことにより、接触不良が改善されます。なお、スイッチの突起部の隙間から接点復活剤を微量注入するとより一層効果が高まります。ただし、この場合は周囲に飛散しないようにウエスなどで養生しながら行う必要があります。
わかってしまえば簡単なことですが、上記のような作業でも、修理店によってはびっくりするような費用を請求されることもありますのでご注意ください。なお、当店で販売・修理したデッキについては無料(往復の送料はご負担ください)で行っていますのでお気軽にご相談ください。