VictorのTD-V711です。あまり多くは見かけない機種ですが、このモデルの後継機は、TD-V721、そして最終的にはTD-V931ということになります。
数年前からテープの巻き込みが発生するようになったということです。
再生時は右リールが回りません。そのため巻き込みが起こります。
早送りはなんとか回りますが、巻き戻しはNGです。
カバーを開けて、
底板を取り外してメカを取り出します。
故障の原因が分りました。右側リールが飛び出しています。以前修理したV711とまったく同じ故障です。
分解してみると、ハメコミ部のプラスチックが割れていました。
部品は入手できませんので、接着での補修を行います。スプリングが内蔵されていますので、クリップで挟んだ状態で一晩待ちます。
ゴムパーツ等をクリーニングします。
一晩経過し、接着完了です。
元通りに組み付けます。
テープ走行OKです。
念のため録音再生状況を確認し、修理完了です。それにしても、TD-Vシリーズのメカは基本的に同じパーツを採用しているのにも関わらず、なぜこの機種に限って、今回のような不具合が起きるのかが不思議です。