久しぶりに気が向いて、愛機CT-7でBGMをと思いテープをセットして再生ボタンを押しました。
ところが、音が揺らいでいます。具体的には、周期的に音が籠るといった具合です。この症状はテープ走行の問題で、進行方向に対して垂直方向の走行が不安定なときに起こります。
とりあえず専用クリーナーのS-721Hでピンチローラーのクリーニングを行い、正常に再生ができるようになりましたが、ピンチローラーを指で触ると非常に固くなっていることが分かりました。
ほかに再生機器がありますので、その時はそのままにしておきましたが、今日は少し早起きして時間が取れたのでメンテナンスを行うことにしました。
木製のキャビネットを開け、フロントパネルとカセットハウジングを外すとメカにアクセスすることができます。
このピンチローラーです。Eリングで固定されていますので簡単に外すことができますが、スプリングがセットされているので事前に位置等を確認しておきます。
外し方は、中心軸の穴の小さいほうから、先の尖ったものを当ててハンマーで打ち抜きます。
するとこのように分解されます。
ゴムというよりもプラスチックのように固くなっています。これでよく再生できたものだと感心しました。
A&DのGX-Z用右側ピンチローラーと外径・幅が同じですので、これを流用します。
ただし、穴径が異なります。GX-Zは2mmですが、2.6mmのドリルで穴径を拡大する必要があります。2.5mmのドリルではきつくてダメです。
うまく組み込みできました。
再生OKですが高域が出ません。なぜかヘッドアジマスが大幅に狂っていましたので調整し改善されました。
動作音質共に良好です。こういうメンテナンスは楽しいですね。