Audiolife - Enjoy your audio life!!

オーディオライフ:カセットデッキ、DATの販売・修理を行っています。故障でお困りの方はご連絡ください。

ワンポイントメモ

こんなときはどうする?(DATデッキをご使用の方必見)

投稿日:

DATデッキをお使いになっていて、ときどきこんな症状が起こることはありませんか?

1 テープをセットしたがテープがローディングされない

2 カセットハウジングランプが点灯しない・勝手に点灯消灯する

3 テープ走行が勝手に停止する

4 録音できない(RECランプが点灯しない)

5 倍速再生になる

常時発生する場合は別として、デッキ修理のセオリーでは「常時発生しない不具合は、接触不良が原因」と言い切っても言い過ぎではありません。

では、どこに接触不良が起きているかというと、

これはDTC-500のテープがセットされるリール周りの写真(カバーを開けて撮影しています)ですが、

写真の中央に写っている白い四角のパーツはテープ検出スイッチで、ここに接触不良が起きています。なお、このスイッチはデッキの発売時期によってスイッチの形状や数が異なりますのでご注意ください。

これはテープを裏返したところですが、

この角の部分に設けられた丸い穴をスイッチで検出して、各動作のONOFFを判断しています。白い丸は誤消去防止ですが、それ以外は、テープがセットされたことの検知、カセットハウジングの点灯、テープ速度などの関係です。

ローディングの不具合への対処として、過去に本ブログに以下記事を掲載していますのでご覧ください。

ローディングしない場合にお試しください(DAT)

この写真のように割りばしなどでスイッチの突起部を「つんつん」と数十回つつくことにより、接触不良が改善されます。なお、スイッチの突起部の隙間から接点復活剤を微量注入するとより一層効果が高まります。ただし、この場合は周囲に飛散しないようにウエスなどで養生しながら行う必要があります。

わかってしまえば簡単なことですが、上記のような作業でも、修理店によってはびっくりするような費用を請求されることもありますのでご注意ください。なお、当店で販売・修理したデッキについては無料(往復の送料はご負担ください)で行っていますのでお気軽にご相談ください。

-ワンポイントメモ
-,

執筆者:

関連記事

コネクター

家電製品には基板とメカなどのアッセンブリー同士の接続箇所にコネクターが多く使われています。 1970年代頃までは半田付けがメインだったようですが、組み立てや修理時の作業性を考慮した場合、圧倒的にコネク …

SONY製DATの録音操作

SONY製のDATデッキで録音するときの操作についてのメモです。 カセットデッキもそうですが、録音するときに「REC」ボタンを押すと、 写真はDTC-1500ESですが、このように「REC」「PLAY …

オーバーホールのすゝめ

今回修理でお預かりした機器は、DTC-A8ですが、他機種と共通しますので、「ワンポイントメモ」に掲載します。 症状は、「再生音がザラつく、ノイズが乗る」というものです。 ヘッドからの信号を点検するとテ …

ヘッドの汚れ

DATデッキは、テープというメディアを使いますから、長時間使用するとカセットデッキと同様、テープの磁性体やホコリなどによりヘッドの表面に汚れが付着します。 これはメーカーの想定内ですので、クリーニング …

切れたテープ

先日、故障品のDATデッキを入手しました。トレイを覗くとテープが入ったままです。メカの故障のため取り出すことができなかったようです。 ひととおりのメンテナンスを終え、正常に動作するようになったので、そ …

検索

2020年2月
« 1月   3月 »
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
242526272829  

2024/04/26

A&D GX-Z9100

2024/04/26

SONY TC-K555ESA

2024/04/25

SONY TC-KA3ES

2024/04/25

TRIO KX-880SR

2024/04/24

SONY DTC-59ES

住所
066-0038
北海道千歳市信濃3丁目11-1-1
Audiolife 代表:小西隆幸
050-3717-0768(留守電専用です。トラブル防止のため、当店へのご連絡は記録が残るEメールをご利用ください)
E-mail:audiolife2017@gmail.com

営業時間
月〜金: 9:00 AM – 5:00 PM
土: 9:00 AM – 12:00 PM