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オーディオライフ:カセットデッキ、DATの販売・修理を行っています。故障でお困りの方はご連絡ください。

WM-D6C

WALKMAN PROFESSIONAL WM-D6C

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今日の修理記事は番外編です。というのも、当店では原則として取扱いを行っていないポータブル機の修理だからです。

機種名はタイトル通り「WALKMAN PROFESSIONAL WM-D6C」です。私も学生時代にアルバイトして初代ウォークマンを購入し使用していましたが、この機種も初期の製品らしく、サイズは比較的大型で重量もかなりのものです。おそらく、持ち歩きながら音楽を楽しむというよりも、デンスケのような持ち運びできる高性能録再機といった用途を想定していたものと思われます。

この機体は、少し前に当店でカセットデッキを修理されたお客様からのご依頼ですが、一度はお断りしたものの、「ダメ元で」ということで、今回の修理に至りました。

リールが回転しません。

底蓋を開けます。細いケーブルが縦横無尽に基板上を走っていますので、修理中に誤って切断すると復旧は困難になります。

基板を取り外すと、フライホイールやアイドラーなどの走行系のパーツが現れます。写真に写っているベルトがスリップしています。

ベルトを交換するためには、プーリーを固定している金具を取り外す必要があります。

ベルトが硬化し変形しています。折長65mmの新品に交換します。

新しいベルトを取り付けましたが、今度はアイドラーがスリップしてリールが上手く回転しません。オーナー様のお話では、ご自分で注油したということでしたので、それが付着したのが原因かもしれません。

アイドラーを取り外して周辺をアルコールで脱脂し、アイドラーは表面を研磨します。

テープ走行はするようになりましたが、カウンターが動きません。

ドライバーの先に細いベルトが掛かっています。これがカウンター用のベルトのようですが、伸びてスリップしています。

0.5mmという細いベルトです。市販品では存在しませんのでゴムシートから切り出して、できる限り細いベルトを製作しました。折長35mmです。ベルトはメカを分解せずに交換可能ですが、片方のプーリーが陰に隠れているので、取り付けに苦労しました。

正常に動作するようになりました。念のため2・3日様子を見て修理完了としたいと思います。

-WM-D6C
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