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オーディオライフ:カセットデッキ、DATの販売・修理を行っています。故障でお困りの方はご連絡ください。

KD-117

ALPINE/LUXMAN KD-117

投稿日:2023年8月1日 更新日:

今回は非常に希少なモデルです。ALPINE/LUXMANのKD-117というDATデッキです。

オーナー様が15~20年ほど前に入手されたという機器ですが、現状はトレイが何かに引っ掛かって開かない状態です。

カバーを開けました。

イジェクトボタンを押すとメカは動こうとしますが、最終的にはベルトがスリップしてしまいます。

ギヤを指でアシストすると、引っ掛かりがなくなり開きました。

下から小さなビスが出てきました。これが引っ掛かっていたようです。

メカを取り出しました。

裏返したところです。先ほどの小さなネジは、ここから脱落してしまったようです。

カセコンメカを切り離します。デッキメカはSONYのDTC-1000ESと同じです。

リールモーターユニットやキャプスタンモーターなどを取り外していきます。

この可動式テープガイドが固着していますので、脱着してグリスアップします。

スムーズに動くことを確認します。

更に分解を進めます。

ロータリーエンコーダーです。ギヤにひび割れが見られます。このままでは真っ二つになってしまいます。

ワイヤーを埋め込んで補強し、接着します。

ベルトを交換します。

ローディングユニットのギヤが固着していますので、分解しグリスアップします。

可動式テープガイドを駆動するリングギヤです。製造時に処置されたグリスが固まって、可動部の動きが重くなっています。

この可動部も固着しています。

加熱して古いグリスを溶かし、新たに注油しました。

2DDリールユニットです。

ブレーキパッドが剥がれて貼り付いています。

そのため、ブレーキの効きが甘くなっています。

パッドが剥がれています。

分解してパッドを張り替えます。

指先のカセット検出スイッチに接点復活剤を処置します。

ヘッドのコントロール基板です。電解コンデンサーを交換します。

硬化しているピンチローラーを交換します。

メカを本体に仮接続して動作確認を行います。しかし、メーターは振れますが、LINEOUTから音が出ません。ただし、デジタル出力は正常です。

最初は気がつきませんでしたが、デジタル基板上の電解コンデンサーが液漏れし、すぐ横のIC端子を侵しています。おそらくこれが原因ですが、残念ながらこれは修理できません。今回はここで修理不可と判断し、現状のまま、返送料のみご負担いただき、オーナー様の元にお返ししました。

-KD-117
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