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TC-K700S

SONY TC-K700S

投稿日:2023年10月2日 更新日:

SONY製3ヘッドシングルキャプスタンカセットデッキ、TC-K700Sです。本ブログ初登場です。

電源を入れます。キャプスタンモーターの回転音が少し大きいように感じます。

イジェクトボタンを押すとモーター音は聞こえますが、リッドは開きません。

カバーを開けます。メカはESモデルの流れを汲んだものとなっています。

トレイのロックを解除すると少し開きますので、リッドを取り外すことができます。

メカを降ろして分解を進めます。

アイドラーとピンチローラーアームを取り外します。

ゴムがカチカチに固まっていますので交換します。

モータープレート、フライホイールを取り外します。

キャプスタンベルトが伸び気味です。それでスリップしてモーターが高速回転していたようです。

メカフロント部のモーターブロックを取り外します。

ベルトが加水分解で伸びています。また、プーリーが汚れています。

汚れたプーリーをアルコール清掃します。

新しいベルトを仮掛けします。

ロータリーエンコーダーを分解します。

汚れた接点を研磨清掃し、スライド接点専用グリスを処置します。

オートセレクタ用のスイッチ接点を磨きます。

新しいベルトを掛けて組み立てます。

メカを元に戻して動作確認を行います。

しかし、ストップボタンを押すと、かなりの確率で巻き戻しの動作になります。操作ボタンの誤作動は、スイッチ接点の接触不良が原因です。オーナー様にその旨ご連絡し、操作スイッチ12ケすべて交換することとなりました。

フロントパネルを取り外します。

左側の基板です。スイッチ9ケ交換します。

右側の基板は3ケです。

誤作動は解消されましたので、調整に移ります。315Hzの信号が記録されたテープを再生し速度の調整を行います。ベルト交換の影響で大幅な狂いがありました。

ヘッドアジマスの調整を行います。

バイアスキャリブレーション後に録再バランス調整を行います。

テープポジションの異なる数種類のテープで録再状況を耳で確認し、修理完了です。

-TC-K700S
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