DENON製3ヘッドシングルキャプスタンカセットデッキ、DR-F2です。
再生が途中停止するということです。
最初は正常に動作していましたが、突然「ガチャン」といって止まってしまいました。最初はカウンターベルトのスリップを疑いましたが、
カバーを開けてメカの様子を観察していると、リールモーターの回転が停止してしまうということがわかりました。モーター内部接点の接触不良が原因です。また、写真ではわかりにくいかもしれませんが、アイドラーゴムが摩耗変形しています。そのため、早送り巻き戻しでは振動と異音が発生します。
VOL類にガリが見られますので、内部から接点復活剤を処置します。
フロントパネルを取り外して、メカを取り出します。
化粧パネルを取り外します。
背面から分解していきます。基板、ダンパーユニット、モータープレート、フライホイールの順に取り外していきます。
ようやくリールユニットに到達しました。
ゴムパーツが加水分解で柔らかくなって変形しています。
ゴムリングを交換します。元々は断面がT字のリングですが、入手できませんので通常のタイプで代用します。
アイドラーゴムも交換します。酷い状態です。
モーターシャフトに付着したゴムカスを除去清掃します。
スッキリしました。
故障しているモーターを分解します。
整流子とブラシを磨きます。
慣らし運転を行います。
元通り組み立てて、動作確認を行います。初めて扱うメカでしたので、2度ほど手戻りがありました。
315Hzの信号が記録されたテープを再生し、速度を合わせます。
しかし、少し放置しておくと、数分の間に、これほど変動することがわかりました。下は310Hzを下回ることもあります。音楽のテープの再生を行うと、突然音程が変わるのが明らかにわかります。オーナー様にその旨お知らせし、キャプスタンモーターの交換を行うこととなりました。
再度メカを降ろします。もうこのメカの脱着と分解はお手の物です。
これがキャプスタンモーターです。ナカミチの480辺りにも似たようなモーターが使用されています。
マブチ製(長期保管未使用)の代替モーターと交換します。2400rpm/12V・反時計回りです。取り付けピッチもまったく同じです。大きさがかなり違って大丈夫か?と思う方がいらっしゃるかと思いますが、それは後ほど。
モーターの上に基板が被さりますので、速度の調整孔の位置に注意が必要です。
取り付けました。調整孔は何とかいけそうです。
動作確認を行います。速度も調整します。速度が安定すると音質もクリアになります。
取り外したモーターを分解しました。中には一回り小さなモーターが入っています。
ヘッドアジマスを点検します。ジャストでした。
録再バランス調整を行います。
録音テストを行い、修理完了です。










































