TEAC製3ヘッドデュアルキャプスタンカセットデッキ、V-8000Sです。
今年に入ってから入手され快調に動作していたものが、少し前からテープを痛めるようになったということです。
早速カバーを開けました。ヘッドのコネクタを切り離すためにドルビーS基板を取り外します。
メカを取り出して化粧パネルを取り外します。
バックテンションベルトは健常ですが、
クラッチが効いていないため、バックテンションの掛かりが悪い状態です。
手裏剣状のパーツを回すことにより、クラッチの強さを調整することができます。
点検を進めます。キャプスタンベルトも交換されていますが、質が悪いようです。平ベルトの品質はワウフラッターに影響しますが、通販で入手するとこういったものがほとんどです。平ベルトを購入される場合は、千石電商で扱っているものが高品質ですのでご参考としてください。
モーター基板を取り外します。
手前のベルトは、当店が国内の工場に特注した高品質のベルトです。表面がしっとりしています。
交換しました。
コントロールモーターユニットのスイッチ接点を磨きます。
本体に組み込んで動作確認を行います。
痛めたテープもお送りいただきました。かなりのダメージを受けています。
そのテープでも正常に走行することを確認します。
315Hzの信号が記録されたテープを再生し、速度が許容範囲内にあることを確認します。
ヘッドアジマスの調整を行います。
場お明日キャリブレーション後の録再バランスを確認します。
録音テストを行い、修理完了です。