A&D製3ヘッドデュアルキャプスタンカセットデッキ、GX-Z7000です。
1年前に当店でメーター動作不良を修理した機器ですが、今度は走行不良となったようです。
トレイを開きテープをセットし再生を開始します。「グーーーー」という異音が鳴り続けますが、右側リールが回転しません。
一旦電源を切らないと操作を受け付けません。
テープポジションが「METAL」「NORMAL」同時点灯しています。
カバーを開けてメカを取り出します。
昨年6月に整備品として入手されたということですが、古いグリスがそのままだったり、ピンチローラーの硬化が見られるなど、あまり状態が良くありません。そこで、今回はオーナー様に全体メンテナンスをご提案したところ、快諾いただきましたので、早速作業を進めます。
ホルダーと化粧パネルを取り外します。ホルダー両サイドに装備されている樹脂製のバネ(カセットを押さえ付けるためのもの)に変形はありません。
ヘッド周りを分解し、ピンチローラーを交換するとともに、古いグリスを拭き取って再グリスします。
リール周りを分解してシャフト部分にグリスを処置し、ゴムリングを交換します。
背面のモーター基板を取り外します。
フライホイールに付着したゴムカスや汚れを除去します。
異音を発していたカムモーターユニットをベルトとともに交換します。
オートセレクタ用スイッチ接点を磨きます。
新しいベルトを掛けて組み立てます。
元に戻して動作確認を行います。トレイ開閉や動作切り替え時の作動音も静寂になり、テープポジションも正しく表示されるようになりました。
3ヘッド機は必要に応じ、消磁作業を行います。
315Hzの信号が記録されたテープを再生し、速度を調整します。
ヘッドアジマスの調整を行います。
録再バランス調整を行います。
テープポジションの異なる数種類のテープで録再状況を確認し、修理完了です。






























