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オーディオライフ:カセットデッキ、DATの販売・修理を行っています。故障でお困りの方はご連絡ください。

GX-Z7000

A&D GX-Z7000

投稿日:2024年3月31日 更新日:

先日に引き続き、A&Dの3ヘッドデュアルキャプスタンカセットデッキ、GX-Z7000です。

20年ほど使用されてなかったということです。

電源を入れると、「ギーーー」という音と共に、トレイが開いてしまいます。

カバーを開けました。修理歴は無いとお聞きしていましたが、見る限り、一度は修理されています。

カセットホルダーを取り外しました。先日修理した機体と同様、右側のガイドピンが折れています。

ピンのあった位置に穿孔し、ビスを切断したものをねじ込みます。

ピンチローラーを指で押し上げると、固着しているため、自然に元に戻ることができません。

ヘッド周りを分解清掃します。

ピンチローラーを交換します。

リールとアイドラーを取り外しました。

アイドラーゴムを交換します。

ゴムリングが接する面を脱脂します。

背面のモーター基板を取り外します。

ゴムベルトが当たる面を清掃します。

異音を発していたカムモーターユニットとベルトを交換します。

オートセレクタ用のスイッチ接点を磨きます。

新しいベルトを掛けて組み立てます。

ミラーカセットを用いてテープ走行状態を目視点検します。

315Hzの信号が記録されたテープを再生し、速度調整を行います。

ヘッドアジマスの調整を行います。

録再バランス調整を行います。

テープポジションの異なる数種類のテープで録再状況を耳で確認し、修理完了です。

 

-GX-Z7000
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