ケンウッド製3ヘッドデュアルキャプスタンカセットデッキ、KX-1100Gの修理依頼をいただきました。
テープ走行は可能ですが、肝心の音が出ません。この故障は何度も経験済みです。
カバーを開けて、最も疑わしい電解コンデンサーを点検しましたが、肩透かしを食らいました。このパターンは初めてです。
オーディオ回路には、7.6Vと-7.6Vが供給されていますが、7.6Vラインに問題があることがわかりました。
この機種は、底板が取り外せないため、パーツ交換は厄介です。おおよその見当をつけてトランジスタの点検を行ったところ、Q29(2SC1685)が故障していました。
交換を行い、無事復活しました。
メカのメンテナンスに移ります。
バックテンションベルトが溶け切れて周辺に付着していますので、綺麗にふき取ります。
左右リールを脱着してグリスアップします。
ピンチローラーを交換します。
コントロールモーターユニットを取り外します。
スイッチ接点を磨きます。
このモーターは固着しやすいので、シャフト部に注油し、直接電圧を印加して空転させます。
キャプスタンベルトを交換します。
オートセレクタ用スイッチ接点を磨きます。
本体に戻して動作確認を行います。
315Hzの信号が記録されたテープを再生し、速度を調整します。
ヘッドアジマスの調整を行います。
キャリブレーション後の録再バランスを確認します。
録音テストを行います。ところが、何度か音が途切れることがありました。
背面端子の取り付け部の半田割れが原因でしたので、再度基板を脱着して半田を盛ります。
以上修理完了です。





























