SONY製3ヘッドデュアルキャプスタンカセットデッキ、TC-K333ESGの修理を行います。
5年ほど前に故障し、DIYでベルト交換をしたものの、回復に至らなかったということです。
電源は入るというお話しでしたが、そうではありませんでした。
DIYされたときの余ったパーツが同梱されていましたが、あまり見覚えはありません。
カバーを開けました。
ガラス管ヒューズが2本とも切れていました。非常に珍しいケースです。分解時にどこかをショートさせたのでしょうか。
ショートの原因はメカ部分の可能性が高いため、コネクタを切り離してヒューズを交換しました。
電源が入るようになりましたが、ヒューズが切れているということは、他にも不具合が起きている可能性があります。
点検を行ったところ、オーディオ回路の電源ラインに設けられている過電流保護素子が、2ケあるうち1ケが破断していました。
電源基板を取り外してパーツ交換を行います。
ESGモデル(222は除く)では、ELNA社製の電解コンデンサー液漏れが9割方発生しますので、点検を行います、しかし、この機体では問題はありませんでした。
メカを降ろします。
小さなコネクタがグラグラになっています。
端子部の半田が割れています。コネクタを引き抜くときに力任せに揺するとこうなりますので注意が必要です。
再半田します。
分解を進めます。
以前も経験しましたが、アイドラーの取り付け部が固着していましたので、古いグリスを除去清掃します。
ピンチローラーを交換します。
キャプスタンモーターユニットを取り外します。
モーターユニットを分解します。
基板面の電解コンデンサーを交換します。
新しいベルトを掛けて組み立てます。
メカのフロント部分を分解します。
ベルトの掛かっていたプーリー周辺に傷が付いてますので、分解せずにベルト交換が行われたことがわかります。
プーリーを清掃し、新しいベルトを仮掛けします。
ロータリーエンコーダーを取り外して分解します。
汚れた接点を研磨清掃し、スライド接点専用グリスを処置します。
オートセレクタ用スイッチ接点を磨きます。
メカを本体に戻して動作確認を行います。
ミラーカセットを用いてテープの走行状態を目視点検します。
315Hzの信号が記録されたテープを再生し、速度が適正であることを確認します。
ヘッドアジマスの調整を行います。
バイアスキャリブレーション後に録再バランス調整を行います。
テープポジションの異なる数種類のテープで録再状況を確認し、修理完了です。























































