これまで当店をご利用になったかから、新たなご依頼をいただきました。
ヤマハ製2ヘッドシングルキャプスタンカセットデッキ、K-9です。
ヘッドのカバーが引っ掛かって開けることができません。
カバーを開けました。キャプスタンベルトが朽ち果てっています。
底板を取り外します。すると、プラスチックの破片が転がり落ちました。どこのパーツでしょうか?
フロントパネルを取り外します。
ヘッドのカバー自体は普通に開閉します。
ヘッドは下がっているのに、ピンチローラーが上がったままです。そのためヘッドのカバーが開かなかったようです。では、なぜピンチローラーが上がったままなのでしょうか?
メカを引き上げました。拡大写真を撮り忘れましたが、ヘッドの右側のスプリングを掛ける箇所が2か所破損しています。さきほどの破片がそれです。
弾性のある接着剤で固定し、さらには、力の掛かる箇所ですので、2液性のエポキシ接着剤で固めます。速乾性ですが、強度が高まるまで半日程度待ちます。
硬化して割れていたアイドラーゴムを交換します。
上がったままになっていたピンチローラーには、キャプスタンに押し付けられていた跡がついています。音揺れの原因となりますので交換します。
以上、メカを整備し、本体に組み込みましたが、一切操作を受け付けませんでした。点検を行うと、電源部のヒューズが3本のうち2本が切れていました。早速交換を行いましたが、電源を入れたとたんにオレンジ色の光を放って切れてしまいます。ということは、回路のどこかでパーツ劣化によるショートが起きている可能性が高いということになります。
これは困りました。というのは、この機器の回路図は残念ながら入手できません。ということで、今回の修理はここまでとなり、現状のまま、返送料のみご負担いただきお客様の元にお返ししました。





















