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オーディオライフ:カセットデッキ、DATの販売・修理を行っています。故障でお困りの方はご連絡ください。

GX-R60(EX)

AKAI GX-R60

投稿日:2020年10月13日 更新日:

AKAIのオートリバースデッキ、GX-R60です。

トレイが開かなくなったり早送りや巻き戻しができなくなったりするほか、スイッチやVOLに接触不良が起きているということです。

VOL等の接触不良は確認できましたが、早送り巻き戻しは正常です。しかし、動作不良の原因は、おそらく接点の接触、またはギヤ類の固着が原因と思われます。

カバーを開けます。

メカを後ろから覗いたところです。トレイが開かないなど、メカがまったく動作しないという場合、この白いギヤの固着が原因であることがほとんどですので、グリスアップを行います。

メカを脱着するにはフロントパネルを取り外す必要があります。

メカを降ろしました。まずはカセットホルダーを切り離します。

ピンチローラーはかなり硬化していますので、後ほど交換します。

リール周りを分解していきます。

ようやくアイドラーが現れました。

割れが無いか点検します。異状ありません。念のため、中心部に弾力性のある接着剤を塗布します。

リールを取り付ける際に、擦れる箇所をグリスアップします。

テープポジション検出スイッチです。ヤスリで接点を磨きます。

ピンチローラーを同サイズの新品に交換します。

メカ向かって左側です。

ここにもリーフスイッチがありますので接点を磨きます。

dbxなどのスイッチが接触不良になっています。

コントロール基板を脱着して、スイッチの隙間から接点復活剤を注入します。

フロントパネルのスライドVOLも同様です。調整に移る前に、テープ速度とアジマスの点検を行いましたが、問題無いほど僅かな狂いでしたので、今回は、調整は行わないこととなりました。

左右同レベルの信号を入力し、それを録音再生したものが右写真です。バランスが狂っています。

基板上のツマミを回し、バランス調整を行います。

最後にCDをdbxオンオフ両方で録音し、聴感での音質を確認し、完了です。

-GX-R60(EX)
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