SONY製DATデッキ、DTC-ZE700の修理依頼をいただきました。
オークションで動作品を入手したものの、使用開始後１～２分でCAUTION表示となり故障したということです。
カバーを開けます。テープを回転ヘッドのローディングするための可動式テープガイドが上がりっぱなしになっています。
メカを降ろします。
メカを裏返して、基板とリールユニットを取り外します。
メカを目視点検します。
可動式のテープガイドを駆動するための白黒ギヤです。白色側の留め具が割れて脱落していました。
鋼製のEリングに置換します。
テープガイドがストレスなく動くことを確認します。
リールユニットです。
指で摘まんでいるギヤが固着しています。脱着して古いグリスを除去し、シリコングリスを処置します。
左右リールも脱着してグリスアップします。
ピンチローラーの状態を点検します。弾力があり再利用可能な状態です。
カセットホルダーです。プラスチックパーツ同士が擦れる箇所の摩擦によりトレイ開閉の不具合の原因となりますので、グリスを処置します。
メカを本体に戻して動作確認を行います。
モード別、入出力別の録再状況を確認し、修理完了です。
