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GX-Z7100

A&D GX-Z7100 リフレッシュメニュー

投稿日:2023年7月10日 更新日:

A&Dの人気モデル、GX-Z7100です。

電源を入れるとトレイが勝手に開きます。

この機種に多く見られるテープガイド破損は無いようです。

カバー、底板、フロントパネルを取り外し、メカを取り出します。

カセットホルダーと化粧パネルを取り外します。ホルダー内蔵の樹脂製スプリングに変形が無いことを確認します。

ピンチローラーアームが固着して、自然に下に降りることができません。この状態で「テープを無理に取り出すと、テープガイドが破損します。

ヘッド周りの可動パーツ分解します。製造時に塗布されたグリスが固まっていますので、拭き取って再グリスします。

ピンチローラーアームのシャフト部です。グリスが乾いています。

ピンチローラー自体は状態が良好でしたので、専用クリーナーで清掃し、再利用します。

元どおり組み付けて、スムーズに動くことを確認します。

アイドラーとリールを取り外します。

硬化しているゴムリングを交換します。

ゴムリングが接する面を脱脂します。

メカ背面の基板を取り外します。

ベルトが当たる面にゴムカスが付着していますので清掃します。

伸びたベルトを交換します。

オートセレクタ用の接点は、新品のように綺麗でした。

新しいベルトを掛けて組み立てます。

帆引退に戻して動作確認を行います。

ミラーカセットを用いてテープの走行状態を目視点検し調整します。

315Hzの信号が記録されたテープを再生し速度の調整を行います。

ヘッドアジマスの調整を行います。

バイアスキャリブレーション後に録再バランス調整を行います。

テープポジションの異なる数種類のテープで録再状況を確認し、修理完了です。

-GX-Z7100
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