SONY製2ヘッドシングルキャプスタンカセットデッキ、TC-K7Bです。
30年近く保管状態にあったということです。
操作ボタンに反応はありますが、動作しません。
カバーを開けました。キャプスタンベルトが伸びてモーターが空転しています。
脱着に支障となるコントロール基板の位置をずらしてメカを取り出します。
メカ背面です。フライホイールを押さえるプレートを外し、ベルトの状態を確認します。加水分解ではなく、硬化状態です。サイズは径90~95mmという珍しいサイズです。近似サイズで国内で流通しているのは、90mmと98mmというものですので、90mmを発注します。
ヘッドブロックを支える箇所に塗られたグリスが硬化してメカが固着していますので、必要に応じてパーツを脱着し、清掃後に再グリスします。
ヘッドを上下するソレノイドのレバー類の支点部などの可動部に注油し、リールモータープレートを取り外します。
早送り巻き戻し用のアイドラー2か所にゴムリングが用いられています。
交換します。14*9*3mmです。
こちらのアイドラーは可動部が固着していました。ゴムリングは、18*14*2mmです。
カウンターベルトを交換します。径90mm弱です。
再生用のアイドラーは特殊品ですので交換できません。S-721Hで清掃します。
メカを仮接続して動作確認を行います。最初はリールモーターが回転しないので焦りました。赤いケーブルはアースラインですが、メカとシャシの間に接続することによりリールモーターが回転するようになります。
本体に戻して動作確認を行います。
ヘッドホンVOLにガリが見られます。内部から接点復活剤を処置します。
315Hzの信号が記録されたテープを再生し、速度調整を行います。
作業中に2度ほど、右側リールの先端部が飛び出しました。スプリングの力で跳ねて、作業部屋の中で探すのに苦労しましたが、見つかってよかったです。弾性のある接着剤を微量処置します。
ヘッドアジマスの調整を行います。
録再バランス調整を行います。
メーターの調整を行います。
録再状況の確認を行います。
以上修理完了です。
































