SONYのカセットデッキは、1989年に発売されたESGシリーズ以降は、1993年に発売されたESJシリーズまでの間、「555」がフラッグシップモデル、「333」が高性能機、「222」が普及機という位置づけでした。
価格帯でいうと、
555ESG 99,800円
333ESG 79,800円
222ESG 59,800円
と、メーカーは、各シリーズ、おおむね20,000円差の価格設定でユーザーの懐具合に対応するとともに、さらには、上位2機種はサイドウッド、最高級機では銅メッキシャシを装備するなどの差別化を図り、ユーザーの高級志向にも対応できるよう工夫を行っていました。
それでは、中身や音質はどうかというと、555と333はメカと回路は共通です。異なるのは、電源部のコンデンサーの容量と銅メッキシャシの有無くらいですので、実力はほぼイコールです。
では、222はどうでしょうか?回路は異なりますが、メカは上位機種と同じですし、音質はというと、バイアスキャリブレーションが装備されていますので、上位機種との違いは判別できないかと思います。実際、メーカーが公表している音質に関わる数値は同一(ESJの場合)です。
さらに中古価格(ESG)は、555が4万円前後、333が3万円前後、222は2万円前後ということを考えると、最もCPが高いのは222ではないかと思っています。
金に糸目は付けないという方や超マニアの方はともかくとして、SONYの222シリーズは個人的には大変お買い得かと思いますので、これからデッキを買いたいと思われている方はご参考としてください。
※音質やデザインの良し悪しは個人の好みに大きく影響されますので、本記事はあくまでも私の個人的見解であることをお断りいたします。