本日の修理はA&D社製のカセットデッキ、GX-Z5000です。

このデッキは、2ヘッドではありますが、 「LC-OFCツインフィールドスーパーGXヘッド」を採用し、3ヘッド並みの特性を有しています。また。、ドルビーB、Cも搭載しノイズ対策も十分施されています。
今回は不動品として入手したもので、電源は入りますが、テープ走行は不可といった状態です。

早速筐体を開けました。構成や配置は姉妹機のGX-Z9000,7000と似ています。

メカを取り外すためには、ヘッドの配線を緩めなければならないので、2段になっている基盤を取り外す必要があります。基盤の裏にはシールド?なのか銀色のシートが見えます。

シングルキャプスタンの2ヘッドです。

正面カバーを外しました。左側リールの下にダブルキャプスタン用の穴が見えます。土台となる部分は上級機と共通です。ピンチローラーは可動部が固着して動きません。

アイドラーです。劣化して硬化しており、また、段差ができています。交換必須です。

ピンチローラーを外しました。グリスが変質して白くなっています。CRCを塗布した綿棒で清掃し、シリコングリスを塗布します。

外したピンチローラーです。弾力はありますが、表面はテカりと細かいひび割れが見えます。

表面を研磨し、専用クリーナーS-721H(AUDIO☆LIFE販売サイトでお求めになれます)で清掃します。

綺麗になりました。動作も大変滑らかです。

つづいて背面の基盤を取り外します。キャプスタンはダイレクトドライブです。

トレイ開閉やモードを切り替えるためのベルトです。左は新品です。これも交換必須です。

これはテープセレクターの接点です。ここも定期的なメンテナンスが必要です。
元通りに組み立て、次はトレイです。


違いが分かりますか?左はメンテ前、右はメンテ後です。カセットを押し付ける部分の形状が異なっています。ここをメンテナンスしないとカセットハーフが不安定になります。

ツマミです。GX-Z5000(上)は廉価版のため、この辺もコストダウンのためプラスチック
になっています。下はGX-Z9000用でメタル製です。折角ですので交換します。

仮組みして再生してみました。テープ走行は良好です。


中古デッキのテープ速度は大抵1~2%遅くなっています。本機も例外でなく、調整が必要です。

アジマス調整、VOL調整等を行い修理完了です。ケーブルも結束バンドで束ねます。
このデッキは「AUDIO☆LIFE販売サイト」で販売予定です。
興味のあるかたはご覧ください。