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TC-K222ESL

SONY TC-K222ESL

投稿日:2018年5月16日 更新日:

久しぶりのTC-K222ESLです。次のような不具合を抱えているとのことです。

1 電源オン時にメカ部から異音
2 再生、巻き戻し、送り、録音いずれも不可
3 テープ種別(ハイポジ、メタル)の認識がバタつく

1と2はアシストモーターのベルトの伸びが原因と思われます。また、3は、セレクターのスイッチの接触不良でしょう。ただ、222ESLには、これらの修理のほかに必ずしなければならないことがあります。

機器が到着しました。電源を入れるとモーターの動作音が聞こえますが、すぐに停止します。トレイ開閉はOKです。

早速カバーを開けて、メカと基板を取り出します。???なぜ基板も取り出すのでしょうか???それは、

基板の中央部に水平に銅板がアースとして取り付けられていますが、基板や銅板の伸縮により半田部にクラックが入っているんです。今回の機体も2か所にクラックが見つかりました。これに気が付かないと、動作不良を起こします。

写真が下手で恥ずかしいのですが、RCAジャックの取り付け部にもクラックが見つかりました。これらすべてに半田を盛って補強してやります。

つづいてメカの修理に移ります。トレイとバックパネルを外します。

ブレーキパッドなどに異常が無いか点検します。問題はありません。

SONYのヘッドは錆や汚れで全体的に黄ばんでいますので、クリーニングします。

左右ピンチローラーは、サイズのほか、構造も異なります。右側は、軸の部分が金属ですが、左側はプラスチックです。

ESLシリーズでは、このプラスチックの部分が弱点と言われています。プラスチックとゴムの間に接着剤が充填されていて、クリーニングの際にその箇所に薬品が付着すると接着剤が溶けてしまい、その結果、ピンチローラーにがたつきが生じるというものです。ですから、クリーニングの際には、円周部分以外を拭いてはいけません。なお、この機体ではまったく問題はありませんでした。

S-721Hで表面をメンテナンスしました。もちろんサイド部は清掃していません。

キャプスタンモーターを切り離します。

基板に取り付けられているこの2つの電解コンデンサーが液漏れを起こしています。

基板も腐食していて、何か所か断線しています。バイパス処置が必要なので、リード型のコンデンサーとバイパス線の組み合わせで修理を行います。

回路図とにらめっこしながら計3か所にバイバス線を追加しました。

ベルトの状態は良好ですので再利用します。ベルトの当たり面に付着している汚れを清掃します。

次はリールメカです。アイドラーと固定ネジを外しモーターブロックを切り離します。

ベルトは劣化してフニャフニャです。

テープセレクターのスイッチカバーを外して接点を清掃します。

ロータリーエンコーダーを分解します。かなり接点が汚れています。

アルコールで表面をクリーニングし、

接点用のグリスを塗布し組み立てます。

新しいベルトは一度仮組みし、モーターブロックを取り付けてからモーターのプーリーに掛けてやります。

ピンチローラーを取り付けますが、左側にはテープガイドと一体となっていますので、テープパス調整が必要です。調整を行わないとテープが脱線して大変なことになります。

ミラーカセットでテープがテープガイドの中心を通っているか確認します。

メカの組み立てが終わりました。ヘッド周りも綺麗になりました。

本体に組み込んで調整を行います。テープ走行、音出しはOKです。

テープ速度の確認、ヘッドアジマス調整を行います。

バイアスキャリブレーションの動作状況、録再バランス調整を行い、

修理完了です。

 

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