今日はTC-K333ESAの修理を行いました。再生不良はいつものとおりメカのモードベルトが原因でした。
順調に作業を進め、調整段階に移りました。が、
再生は正常でしたが、録音ではLchのレベルが極小です。Rchも何となく音が歪んでいるような感じです。どこかスイッチの接触不良かと色々いじりましたがそうではないようです。キャリブレーションは正常に作動しますのでヘッドは正常です。
ということで基板の故障決定です。これは厄介なことになりました。
デッキをひっくり返して底板を取り外し、写真左側の録音基板に半田割れが無いか点検しましたが、それらしきものはありません。やはりパーツの故障でしょうか。
サービスマニュアルのダイアグラムでINPUT~録音HEADまでの流れを確認しましたが、壊れそうなところは見当たりません。しいて言えばトランジスタかICです。
そこで、確信はありませんでしたが録音用のDolby-ICを交換することにしました。
SONY製のCX20188というICです。SONYのカセットデッキはほとんどこの型が使用されています。ジャンク基板から同型のICと交換します。
ビンゴです。このICの故障は初めて経験しました。