本ブログ初登場のTechnnics RS-AZ7です。今回は修理不可となった機器の記事ですが、分解方法や内部の様子などご参考としていただければ幸いです。
トレイリッドが開きません。
カバーを開けて観察します。モーターは作動しているようです。
まずはフロントパネルごと本体から切り離します。しかし、トレイ蓋が開かないとメカを切り離すことはできません。
メカの下側にあるこのラックギヤを押し込むと、
トレイ蓋が開きます。注意書きがあります。「ヘッドに触れないでください。ヘッドに消磁器を使わないでください。」とあります。
ようやくメカを取り出すことができました。
メカ向かって右側のガイドピンをトレイから切り離し、トレイがメカと90度になった状態で引き抜きます。
変わったヘッドです。ピンチローラーのコアが痛んでいます。
メカ背面の基板を取り外します。モーターの端子の半田付けを切り離す必要があります。
メカ中心部に到達しました。が、
肝心のギヤが欠けています。特殊な形状のギヤですので代替品が用意できず今回はここまでです。この半透明な材質は以前SONYのデッキでも経験しましたが、経年劣化により破損しやすいようです。
今回のように修理不可というのは稀なケースですが、パーツが入手できないというのは致命的な故障となります。