D-05と同じ道内の方のKX-7030です。
早速動作確認を行います。
トレーは電動オープンですが、閉めるときは手動です。再生ができません。早送り巻き戻しはOKです。
意外と苦労するのはトレイリッドの脱着です。機種によって様々なので、戸惑うことが多くあります。この機種の場合は、2分割になっていますが、半透明のものは上に引き上げ、下半分のものは両側の爪を押し込んで手前に引き出します。
カバーを開けて点検します。
キャプスタンベルトがモータープーリーに巻き付いています。
化粧パネル、ツマミを取り外し、
メカは背面の4本のビスで固定されています。フロントパネルを本体から切り離し、前方に傾け、そのビスを緩めます。
メカを取り出します。
バックテンション用のベルトが無くなっています。
キャプスタンベルトが溶けています。
キャプスタンモーターの取り付けられているプレートを外します。s
これでフライホイールとプーリーにアクセスすることができます。
アルコールと綿棒で清掃します。
キャプスタンを少し引き抜き、シャフト部にグリスを塗布します。
ベルトを掛けます。内径73-75mmです。
こちらは内径32-33mmといったところです。
メカ向かって左側のトレイオープン用の検出スイッチの接点を清掃します。
テープ検出スイッチです。隙間から細いヤスリを差し込んで接点を清掃します。
ピンチローラーは再利用可能な状態でしたので専用クリーナーで清掃を行います。
メカを組み付けて動作テストです。少し速度が遅いものの、走行状態は良好です。
速度を測定しました。キャプスタンベルトを交換した関係もあり、5%弱遅い状態です。
キャプスタンモーターの後部にある仕切り版が邪魔になりますので、速度調整は本体に組み付け前に行うのがベストのようです。
調整後です。
アジマス調整を行います。
AUTO BIASでバイアス調整を行い、録音レベルと再生レベルを合わせます
聴感テストではノーマルポジションのテープとの相性が良いように思います。
完成しました。