少し前に当店で修理したKX-5010ですが、お客様から「突然動かなくなった」とご連絡をいただきました。この機種に搭載されているSANKYO製のメカのウィークポイントは、モーターが故障しやすいということと、接点の接触不良が起きやすいということですので、今回はカムモーターの故障が疑われます。
機器が到着しましたので動作確認を行います。事前のお話では早送り巻き戻しは可能とのことでしたが、完全に無反応です。
右下のモーターがカムを駆動し、それにより3つのスイッチがONOFFし、動作を切り替える仕組みになっています。
モーターを取り出して、直接電圧を加えても回転しませんので故障しています。
同じモーターは入手できませんので、形状や規格が類似したモーターを用意します。
取付穴を拡大し、ビスで固定します。右側は、ギヤに干渉しないよう、皿型のビスを使用するとともに、出っ張りが小さくなるよう穴を加工しています。
メカに取り付けます。
無事成功しました。以上修理完了です。