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オーディオライフ:カセットデッキ、DATの販売・修理を行っています。故障でお困りの方はご連絡ください。

KX-1000

YAMAHA KX-1000

投稿日:2023年6月21日 更新日:

先日のKX-1000と同じ方のデッキです。

先にお送りいただいたKX-1000のスライドVOL交換用としてお送りいただきましたが、併せて不具合個所の修理等も行います。

リールが上手く回転しません。アイドラーゴムがスリップしているようです。

カバーを開けてメカを取り出します。

化粧パネルを取り外します。このメカはTEACのデッキにも採用されていますが、TEACのアイドラーはゴムリングではなくギヤ式となっています。

最初は硬度65のCRゴム製のゴムリングと交換しましたが、動作テストを行うと、なぜかスリップしてしまいます。

そこで、少し柔らかい硬度50のシリコンゴム製のものを取り付けます。これで正常に動作するようになりました。

ゴムリングが接する面は、ギザギザになっていますが、触るとスベスベしていますので、プラスチックが経年劣化しているのでしょうか?今回のシリコン製ゴムリングで問題が発生した場合は、KENWOODのジャンク機を入手してギヤ式への換装など何らかの工夫が必要となります。

カムモーターユニットを取り外します。

酸化した接点を磨きます。

カムモーター、リールモーターを無負荷状態にして長時間空転させます。

モータープレートを取り外します。

製造上の問題でしょうか?フライホイール表面に凸凹が見られます。

新しいベルトを掛けて組み付けます。

オートセレクタ用のスイッチ接点を磨きます。

メカを本体に戻して動作確認を行います。

315Hzの信号が記録されたテープを再生し速度の調整を行います。

ヘッドアジマスの調整を行います。

録再バランス調整を行います。dbxON時も調整が必要です。

テープポジションの異なる複数のテープで録再状況を確認し、修理完了です。

-KX-1000
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