Audiolife - Enjoy your audio life!!

オーディオライフ:カセットデッキ、DATの販売・修理を行っています。故障でお困りの方はご連絡ください。

KX-1000

YAMAHA KX-1000

投稿日:2023年12月6日 更新日:

ヤマハの3ヘッドデュアルキャプスタンカセットデッキ、KX-1000です。

久しぶりに使用しようとしたところ、動作不良となっていたとのことです。

リールモーターは回転しているようですが、リールが動きません。キャプスタンは回っています。

カバーを開けてメカを取り出しました。

化粧パネルを取り外します。随分と太いバックテンションベルトが掛けられています。

アイドラーの動きが悪く、スリップしています。

原因は、振り子の支点部が固着気味だったことですので、注油を行います。

ゴムリングを交換します。(写真はCRゴム製ですが、発送前の点検時にスリップが起きましたので、シリコンゴム製に交換しました)

バックテンションベルトも交換します。

カセット検出スイッチの接点を磨きます。

メカ背面です。カムモーターユニットを取り出します。

黒く酸化しているスイッチ接点を磨きます。

カムモーター、リールモーター、それぞれに直接電圧を印加し、半日程度空転させ、内部接点のリフレッシュを図ります。

モータープレートを取り外します。

キャプスタンベルトを交換します。

オートセレクタ用のスイッチ接点を磨きます。

メカを本体に戻して動作確認を行います。

315Hzの信号が記録されたテープを再生し、速度の調整を行います。

ヘッドアジマスの調整を行います。

録再バランス調整を行います。dbxがON-OFFの両方で合わせます。

テープポジションの異なる数種類のテープで録再状況を確認し、修理完了です・・・と思いましたが、突然再生が停止してしまいました。

メカを少し後ろに移動させ、再生時のリールモーター周辺の動きを観察します。すると、モーター回転が不定期に停止することがわかりました。モーター内部の接点の接触不良が原因ですが、このモーターでは珍しくない故障です。

再度メカを降ろし、リールモーターユニットを取り出します。

代替モーターと交換します。念のため少し長めにテストを行い、修理完了と判断します。

 

 

 

-KX-1000
-,

執筆者:

関連記事

YAMAHA KX-1000

これまで何度かお取引いただいている方からの新たなご依頼です。 YAMAHA製3ヘッドデュアルキャプスタンカセットデッキ、KX-1000です。最近オークションで購入されたということですが、何点か不具合が …

YAMAHA KX-1000

YAMAHAのKX-1000の修理依頼をいただきました。 長期間使用しないうちに不動となってしまったとのことです。 電源を入れると変わった音が鳴り続けます。 カバーを開けてメカを取り出します。 キャプ …

YAMAHA KX-1000

先日のKX-1000と同じ方のデッキです。 先にお送りいただいたKX-1000のスライドVOL交換用としてお送りいただきましたが、併せて不具合個所の修理等も行います。 リールが上手く回転しません。アイ …

YAMAHA KX-1000 リールモータープーリーひび割れ

以前当店で修理したKX-1000ですが、不具合が生じたということです。 テープ走行できないとのことです。 早送りも再生も、モーターは回転していますが、リールはまったく回転しません。アイドラーゴムは、交 …

YAMAHA KX-1000

以前GX-9100EVを当店で修理されたお客様から、今回は、YAMAHAのKX-1000の修理依頼をいただきました。 非常に綺麗な機体です。再生は良好ということですが、録音時の消去不良とバイアス調整不 …

検索

2023年12月
« 11月   1月 »
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

住所
066-0038
北海道千歳市信濃3丁目11-1-1
Audiolife 代表:小西隆幸
050-3717-0768(留守電専用です。トラブル防止のため、当店へのご連絡は記録が残るEメールをご利用ください)
E-mail:audiolife2017@gmail.com

営業時間
月〜金: 9:00 AM – 5:00 PM
土: 9:00 AM – 12:00 PM