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オーディオライフ:カセットデッキ、DATの販売・修理を行っています。故障でお困りの方はご連絡ください。

DR-1

Nakamichi DR-1

投稿日:2024年1月18日 更新日:

Nakamichiの3ヘッドデュアルキャプスタンカセットデッキ、DR-1です。

2000年頃に新品購入され、過去に1度修理歴があるという機器です。

再生が途中停止する症状が出始めたと思ったら「Err」表示となってイジェクトすらできなくなったということです。

カバーを開けます。

カムモーターに直接電圧を加え、強制的にメカを動かします。

これでトレイのロックが解除され、テープを取り出すことができました。

とりあえずは再生等も可能になりましたが、

再生が途中停止してしまいました。

テープの状態を確認します。テープにたるみがある場合は、リールモーターの故障ですが、そうではありませんでしたので、メカ内部接点の接触不良が原因と考えられます。

メカを取り出します。

化粧パネルを取り外します。バックテンションベルトが健常であることを確認します。

トレイ開閉を検知するスイッチ接点を磨きます。

この後の作業の準備としてアイドラーギヤを取り外します。

メカ背面です。

カムモーターユニットを取り出して、酸化しているスイッチ接点を磨きます。

カムモーターとリールモーターを半日ほど空転させ、内部接点の接触改善を図ります。

メカを元に戻して動作確認を行います。

315Hzの信号が記録されたテープを再生します。2%の狂いです。これは、いつも聴いているテープを再生したときに聴感で気づくレベルです。これを正規な速度に戻した場合、これまでこの機器で録音したテープをが遅く感じるということになりますので、念のため、そのことをオーナー様に確認の上、速度の調整を行います。

再生ヘッドのアジマスは、ツマミをセンターの位置の状態で調整を行います。

録音ヘッドのアジマス調整を行います。

テープポジション別に録再バランス調整を行います。

CDPを録再モニターして録音状況を確認し、修理完了です。

 

-DR-1
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