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オーディオライフ:カセットデッキ、DATの販売・修理を行っています。故障でお困りの方はご連絡ください。

DTC-A7

SONY DTC-A7

投稿日:2024年5月26日 更新日:

少し前に当店をご利用になったお客様から、新たなご依頼をいただきました。

SONYのDTC-A7です。

イジェクトできません。

カバーを開けて、ローディング用のプーリーを指で回し、トレイを開きます。

内部を覗くと、可動式のテープガイドが上がりっぱなしになっていました。これではイジェクトは効きません。

メカを降ろします。

裏返して基板とリールユニットを取り外します。

可動式テープガイドの動きに引っ掛かりがあります。

まずは、ウィークポイントのプラスチック製留め具を鋼製のものに交換します。このままでは劣化により割れて、不動になってしまいます。

キャプスタンモーターを取り外します。

ガイドレールが変形し、間隔が狭まっていますので、ヤスリで削って広げます。

スムーズに動くようになりました。

リールユニットです。回転パーツを脱着し、グリスアップします。

カセットホルダーを取り外します。

標準装備のスポンジ製ヘッドクリーナーは、変質してドラムの表面を侵しますので撤去します。

案の定、長期間スポンジと接触していたドラム表面が浸食され、ザラザラになっている箇所がありますので、爪楊枝と研磨剤を用いて磨きます。

硬化しているピンチローラーを交換します。

カートリッジ検出スイッチに接点復活剤を処置します。

ヘッドの信号を処理するRFアンプの電解コンデンサーを交換します。

元通り組み付けて動作確認を行います。

ヘッドホンVOLにガリが見られますので、内部から、VOL背面の隙間に接点復活剤を処置します。

モード別、入出力別の録再状況を確認し、修理完了です。

 

-DTC-A7
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