Audiolife - Enjoy your audio life!!

オーディオライフ:カセットデッキ、DATの販売・修理を行っています。故障でお困りの方はご連絡ください。

TC-K222ESL

SONY TC-K222ESLヘッド不良

投稿日:2017年12月25日 更新日:

今日はTC-K222ESLの修理です。いつものようにメカの修理を終え、本体に組み込んで動作テストを行ったときのことです。テープ走行は良好ですが、何となく音質がイマイチです。

ヘッドアジマスの調整を行いましたが、録再モニターでソースと比較してみると、明らかに中高域が出ていません。

バイアスキャリブレーションも効きが悪く、正規値に合わすことができません。基板の故障でしょうか?ここは、故障個所の特定を行う必要があります。そこで、たまたまもう一台、修理待ちの同型機があったので、メカを入れ替えてみました。

やはり同じ状態です。ということは、ヘッドに何らかの不具合が生じているということです。

摩耗などはなく見た目では問題はないように見えますが、念のため丁寧にクリーニングを行いました。ところが症状は一向に改善されません。少しの間途方に暮れていましたが、ここで、半年前に修理不可となってジャンクと化したTC-K333ESGのヘッドがパーツボックスにあることを思い出しました。

SONYのカセットデッキは、ESG以降はメカ部はほぼ共通となっていますので、簡単にパーツの流用ができます。

テープパスとアジマス調整を行い、試運転です。音質バッチリ、キャリブレーションもOKです。

以前、同じように高域に不具合があるTC-K333ESRを扱いましたが、そのときは、酷いヘッド摩耗が原因でした。目視でテープ幅の溝ができているのがわかるくらい摩耗があり、このときは代替ヘッドがなく部品取り機にしてしまいました。

今回は症状はそのときと同じですが、おそらくヘッドの内部が短絡するなどの故障が発生したものと思われます。幸運にもスペアパーツのストックで救われましたが、やはり部品は大切に取っておくものですね。

-TC-K222ESL
-, ,

執筆者:

関連記事

SONY製ESデッキのピンチローラークリーニング法(ESL以降モデル)

SONYのESシリーズのカセットデッキにおいて、ピンチローラーのクリーニングを安易に行う方法は、以前以下のとおり記事にしました。 SONY製ESデッキのピンチローラークリーニング法 SONY製ESデッ …

SONY TC-K222ESL

TC-K222ESLのウィークポイントのひとつに「キャプスタンモーター基板の実装型電解コンデンサーの劣化」があります。 液漏れにより故障しますので修理の際には必ず交換が必要です。ところが、今回もいつも …

SONY TC-K222ESL

今日の修理はSONY社製のカセットデッキ、TC-K222ESLです。 この機種は1990年に発売され、3ヘッド、クオーツロックのダブルキャプスタン、バイアスキャリブレーション機能を搭載しながら当時59 …

SONY TC-K222ESL

SONYの3ヘッドデュアルキャプスタンカセットデッキ、TCK222ESLの修理です。 30年前に新品購入したそうですが、あまり使用していないものの、いつの間にか不動になったということです。私も同じ頃に …

SONY TC-K222ESL テープ損傷、回転センサー故障ほか

SONYの3ヘッドデュアルキャプスタンカセットデッキ、TC-K222ESLの修理依頼をいただきました。 つい最近、中古動作品として購入されたそうですが、テープを痛めるということです。 原因は限定的です …

検索

2017年12月
« 11月   1月 »
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

住所
066-0038
北海道千歳市信濃3丁目11-1-1
Audiolife 代表:小西隆幸
050-3717-0768(留守電専用です。トラブル防止のため、当店へのご連絡は記録が残るEメールをご利用ください)
E-mail:audiolife2017@gmail.com

営業時間
月〜金: 9:00 AM – 5:00 PM
土: 9:00 AM – 12:00 PM