今年もあと2か月余りを残すところとなりました。私が住んでいる北海道では早くも初雪を迎えたところもあり、朝晩は大変冷え込んできました。
それでも、こちらはもうストーブで部屋の中は暖かくなっていますので、意外と快適な環境の中で日常生活を送っています。
が、この時期になると心配になることがあります。それは「結露」です。
皆さんご存じのとおり、寒い室外から暖かい室内に入ると、眼鏡があっというまに真っ白になります。これと同じことがオーディオ機器に起こります。
外気温が低いときに、修理を終えたデッキがお客様のところに配達され、暖かい室内で開梱されると、外装はもちろんのこと、内部にも結露が発生します。
こういった場合でも、しばらく放置し、機器が室温と同じくらいまで温まってしまえば結露も自然消滅しますので、問題は起きませんが、待ちきれずにテープを挿入し再生を始めてしまうと、結露したヘッドやキャプスタンにテープが張り付き、巻き込みが起きてしまいます。
そうなると、大事なテープはしわくちゃになりますし、場合によってはデッキにもダメージを与えかねません。
SONYのDAT1号機のDTC-1000ESでは、ヘッドにヒーターが設置されていますが、おそらくこういったトラブルを避けるためではないかと思われます。
結露には十分注意しましょう。