Audiolife - Enjoy your audio life!!

オーディオライフ:カセットデッキ、DATの販売・修理を行っています。故障でお困りの方はご連絡ください。

ワンポイントメモ

スポンジ製ヘッドクリーナー

投稿日:2018年5月9日 更新日:

先日修理依頼をいただいたDTC-77ESですが、テープ走行音が耳障りです。この場合に考えられるのは、「ヘッドの回転音」と「ヘッドとテープの擦れ音」のいずれかです。

ヘッドの回転音は、ヘッドの軸受け部分の劣化に伴い音が大きくなるもので、使用には差し支えありませんが、最終的な修理方法は交換しかありません。

一方、「ヘッドとテープの擦れ音」ですが、これはテープに悪影響を及ぼします。原因は、ヘッドに付着した汚れですが、この汚れにも2種類あって、「テープの汚れ」と「スポンジ製ヘッドクリーナーのカス」で、いずれもクリーニングテープで除去することはできませんので、カバーを開けて直接ヘッドを清掃する必要があります。

それでも、「テープの汚れ」については、比較的簡単に除去することはできますが、問題は、「スポンジ製ヘッドクリーナーのカス」です。

SONYの大半のDATデッキには、このようなスポンジ製のヘッドクリーナーが装備されていますが、経年劣化により性質が変化し、

弾力性が全く無くなり、粉々になってしまいます。しかし恐ろしいのは、

こういう風にヘッドにこびりつきます。それでもヘッドの下半分は、テープに触れることは無いので気にしなくても良いのですが、回転する上半分に付着したカスはテープと接触し、テープを削ります。今回の77ESは、その音が聞こえていたものと思われます。

ヘッドチップが4箇所に付いていますので、ここに触れないように拡大鏡と爪楊枝などの先の細くて柔らかいもので汚れを除去します。

これで今回の77ESも無事静音化しました。

-ワンポイントメモ
-,

執筆者:

関連記事

SONY製DATの傾斜ブロック

DATデッキは、テープをセットすると、カセットハーフからテープが引き出されて回転ヘッドに接するという仕組みとなっています。ヘッドが動いてテープに接するカセットデッキとはまったく異なり、ビデオデッキに近 …

DATデッキのヘッドクリーニング

DATデッキもテープメディアを使用しますから、カセットデッキと同様に定期的なヘッドクリーニングが必要となります。 ヘッドが汚れると、カセットデッキの場合は音がこもりますが、DATデッキの場合は、デジタ …

へッドの寿命

お客様からDTC-59ESの修理依頼がありました。 突然音が出なくなったとのことです。ヘッドのクリーニングは行ったということですので、機器を送っていただき修理を行うことになりました。 機器が到着後動作 …

コネクター

家電製品には基板とメカなどのアッセンブリー同士の接続箇所にコネクターが多く使われています。 1970年代頃までは半田付けがメインだったようですが、組み立てや修理時の作業性を考慮した場合、圧倒的にコネク …

オーバーホールのすゝめ

今回修理でお預かりした機器は、DTC-A8ですが、他機種と共通しますので、「ワンポイントメモ」に掲載します。 症状は、「再生音がザラつく、ノイズが乗る」というものです。 ヘッドからの信号を点検するとテ …

検索

2018年5月
« 4月   6月 »
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

2024/04/26

A&D GX-Z9100

2024/04/26

SONY TC-K555ESA

2024/04/25

SONY TC-KA3ES

2024/04/25

TRIO KX-880SR

2024/04/24

SONY DTC-59ES

住所
066-0038
北海道千歳市信濃3丁目11-1-1
Audiolife 代表:小西隆幸
050-3717-0768(留守電専用です。トラブル防止のため、当店へのご連絡は記録が残るEメールをご利用ください)
E-mail:audiolife2017@gmail.com

営業時間
月〜金: 9:00 AM – 5:00 PM
土: 9:00 AM – 12:00 PM