昨年、当店でCR-40を修理されたお客様からのご依頼です。
PIONEERの3ヘッドカセットデッキ、T-D7ですが、再生すると音質が不定期に変化するということです。
リッドを開けて走行系を観察します。ピンチローラーが光っていますので劣化がかなり進行していると思われます。
メカを本体から切り離してピンチローラーを交換します。
ケーブル長の関係から、この状態でテストを行います。音質の変化は解消されましたが、音が籠っています。
アジマスに大幅な狂いが見られました。
315Hzの信号が記録されたテープを再生し速度の点検を行います。2%の狂いですので聴感でも速度が遅いことがわかります。
調整を行います。
バイアス調整を行った状態で録再バランス調整を行います。
テープポジションの異なる数種類のテープで録音再生状態を確認し、完成です。