本日の修理はSONY製のDATデッキDTC-A8です。
レコーディングスタジオなど業務用での使用を前提に開発されたモデルで、民生用のDTC-ZA5ESをベースにINPUT端子の増設が行われているほかフットスイッチが接続できるように改良されています。

依頼を受けた機体は、テープはローディングするものの再生できない(テープ走行しない)といった状態です。それでは修理開始です。

ベースモデルのDTC-ZA5ESはセンターメカですが、操作性を重視し、メカと基盤の配置を変更されています。メカを取り出します。

メカ底部です。ドライブボードが見えます。

ドライブボードを外しました。一番上が2DDリールモーター、左下の黒いリングギヤの真ん中にあるのがドラムヘッド、その右上がキャプスタンモーター、右下がローディングモーターです。すべてバラしていきます。

リールモーターです。右側に取り付けられているソレノイドを押し下げたときに、リールがスムーズに回転するか確認します。この機体は左側が回転しませんでした。

中央上部の白と黒のパーツがブレーキですが、パッドがリールに固着しています。

黒い四角いものがフェルト製のパッドです。ボロボロでしたので交換します。

続いてはリングギヤの動作を確認します。可動部にグリスアップします。右下のベルトは交換必須です。

一番肝心なところが故障です。ヘッドがスムーズに回りません。交換しかありませんので、手持ちの部品と入れ替えました。ドラムヘッドはヘッド部とモーター部に分離できますので、他機種用からヘッド部を流用です。

元通りに組み立て後、計測器で信号の点検を行いました。録音再生も良好です。
以上修理完了です。