先日デッキを修理していたときのことです。コアの部分が赤い電源トランスが目に止まりました。
そこには「MADE IN JAPAN」と書いたシールが貼ってありました。
このデッキはDTC-300ESですから、1989年製として28年前の製品です。ということは平成に入ってから製造されたということになりますが、まだこの頃は純血の日本製品が多かったんですね。その一方で、現在製造されている日本製品は、製造事業者が日本のブランドというだけで、その中身はというとパーツから組み立てまでほぼ100%外国製ではないでしょうか。
当店で扱っているデッキは、30年~40年を経過したものが主ですが、修理をしていていつも感じることは、造りがしっかりとしていることと、パーツの耐久性が高いということです。おそらく、まだまだ今後10年以上は現役で使用できると思います。
いまやオーディオ製品は使い捨て商品のようになっていますが、また、昔の「MADE IN JAPAN」が復活することを願う今日この頃です。