オークションで購入されたというデッキの調整依頼をいただきました。
A&DのGX-Z7100EVです。簡易整備品ということですが、音が籠って聴こえるということです。
電動で開閉するトレイが閉まる時に引っ掛かります。
カバーを開けて修正します。
テープ検出スイッチの位置を僅かに変更します。
これで引っかかりはなくなりました。
まずは周波数特性を確認します。315Hz、1000Hz,10000Hz、12500Hzの信号が録音されたテープを再生します。たしかに高域が大幅に減衰しています。
ヘッドアジマスを点検します。結果は悲惨なものでした。これくらいズレているということは人為的なものと思われます。
アジマス調整を行います。これで高域が大幅に改善されました。この機種は、他のGX機と異なり、再生ヘッドと録音ヘッドが独立していますので、この後録音ヘッドのアジマスも点検しました。
オークションに出品されているデッキは、どんな手を加えられているかわからないのでご注意ください。